新宿眼科画廊で推しの画家の一人である横田紗礼さんが個展「サビ侘び」を開催していました。
横田紗礼個展 「サビ侘ビ」
個展会期は9/10-9/15の6日間。私は11日の土曜日にお邪魔しました。その後色々忙しくてレポが書けなかったので、この記事をリリースした直後に見た方はギリギリ15日の最終日に間に合いますが、ほとんどの人は閉会後にこの記事を見るでしょう。読者さんすみません。紗礼さんも宣伝にならなくてすみません。
新宿眼科画廊
歌舞伎町のホスト街の端っこにある新宿眼科画廊は、入り口が全面ガラス張りで、床も天井も壁も全部白くてとっても開放感のあるスペースです。横田さんは個展期間中はたいてい入り口の椅子に座っています。
メインビジュアル【デッドオアアーティスト」
この絵は写真にしてしまうと目立ちませんがサイズがS100号、1620mm四方です。ほぼ身長サイズの顔が迫ってきます。上のギャラリーの外から撮った写真でも中からギラリと睨まれる視線を感じると思います。現物を前にするとすごい迫力です。
ユートピア(定員:1名)
入り口脇でお花と一緒に飾られていたのが「ユートピア(定員1名)」こちらは現存のスタジオで実際にピンク髪のモデルさんを使って描いたものだそうです。なので、最近の横田さんのシンプル&ストレートな絵から比べるとデコレーション多めのメルヘン溢れる絵になっています。個人的にはこういう服も好きです。
アイロボ コラボ作品
アイロボというアイドルグループとのコラボ作品。新曲のジャケットイラストになるそうです。アイドルらしい華やかさのある絵になっていますが、笑顔爆発ではなくちょっと陰りのある表情に深みがあってヨイです。
STREET SOLDIER / MADE? in Street
こちらは下北沢のアパレルショップMSSDとのコラボ作品。左の絵は実際にパーカーの図柄になりました。
現在はGジャンが発売されています。
ストリートファッションとよく合う図柄ですよね。横田さん器用なので寄せたのはあるのでしょうが贔屓抜きに格好いいです。
日和見主義/射/10万Lxの薄幸
最近量産されている蛍光色バックに逆光のように暗めの顔が浮かび上がるシリーズです。バックが蛍光色だと実際に裏側から照らされているように見えるので、暗めの顔が普通に逆光のライティングに見えます。心の内面を透かし照らして居るようにも見えます。
うつつ
これも最近のパターン。余計なものは描いていませんが、バックは真っ黒、ブラ紐はよじれているし、クマのぬいぐるみは腕も頭も千切れているしで心の闇を強く感じる作品です。
ゆめのせかい
これは前々回の個展「ロケットえんぴつ」の時の作品です。これと最近の絵を見ると隔世の感がりますが、これも横田さん、どっちが好きかはあなた次第。私は結構こっちも好きです。
下絵集
トレース前の鉛筆書きの下絵がぎっしり貼られたゾーン。横田さんの筆圧が感じられる、素敵なエリアでした。
ドローイング
ドローイングと小品が並べられたエリアもありました。短時間で描き上げられた作品群だと思いますが、その分筆使いが明確に感じられる作品になっていました。
こちらは彩色された少作品群。ドローイングと合わせて会期中どんどん販売していたようで、今はだいぶラインアップが変わっているようです。
その中でもこの作品はマスクから覗く目と眉毛がなんとなく横田さんご本人に見えました。
今に見てろ世界
これはちょっと前の作品だったかな。所狭しと小ネタをぶち込みまくる、私の好きな作風です。トルソーは菱縄ではなくちゃんと亀甲に縛らてているし、壁には過去の作品が飾られていたり、過去の個展であるMVPやロケットえんぴつのDMが貼ってあったり、宅配の箱はazomanだったり・・・絵に近づいたり、一度離れて見直すとまた新しい小ネタが見つかったりして、見飽きない絵です。
愛してくれてありがとう
この絵は最近の絵のパターンでバックは単色、表情もちょっと陰りのある感じですが、下の方には小道具満載です。
ハートの魔法ステッキなど、横田さんならではのアイテムが散りばめられています。
頬に張り付いているのはタコさんウインナーシール。ちゃんと「タコさんウインナー」って書いてあるんです。こんなシールあったっけ?
横田さんは複数のサイトを運営されていて、グッズなどは通販でも買うことが出来ます。
ここがメインページとなって、ここからBASEやSUZURIに飛んでいけます。
まだまだ成長が止まらない横田さんはこれからも目が離せません。
その他のレポ