いつもは展示会レポはまだ開催中に上げているのですが、最近は展示会が開催されてすぐに補雲文することがなかなか出来ず、文章を書いているうちに展示期間が終了してしまっていることが多いです。今回はそんな展示会をいくつか纏めて紹介しようと思います。
丁子紅子 川口絵里衣 二人展 止
最初は丁子紅子さんと川口絵里衣さんの二人展「止」です。この展示は8/24から8/29の間の開催でした。丁子紅子さんはこの緊急事態宣言下でも開催可能な画廊を使って感染防止を徹底しながら積極的に展示をされています。また会場に行けない方のために、オンラインショップを並行してオープンするなどの配慮をしてくれています。
この展示は表参道から裏道に入ったところにある昭和のアパートの雰囲気が漂う「裏参道カフェ」という場所で開催されました。
この展示は川口絵里衣さんとの二人展。川口絵里衣さんはちょっと前に北本晶子さんとの二人展も開催していて、この時に拝見しています。
二人の絵が混然一体に展示される空間
二人展は2パターンあって、二人の空間が分かれるタイプと二人の作品が一つの空間を共有するタイプがあります。前回の北本さんと川口さんの二人展でははっきりと2人の空間を分ける展示でしたが、今回の丁子さんとの二人展では一つの壁面に二人の作品が均等に展示されていました。しかも二人の作品がほぼ対のように並ぶ形、二人の作品がそれぞれ相手の作品を意識しつつ、適度な緊張感を持って対峙している感じがしました。
丁子さんも川口さんも筆致が細かく、髪の毛などは一本づつ書き込むタイプなのですが、日本画とペン画の違いもあり、出来上がった作品は全く違う雰囲気を持っています。それでいながら、細かい筆致という共通点があるからか、なにか通じ合う感じもありました。
こちらも上段の丁子さんと下段の川口さんの絵の色使いを合わせているあたり、共通性と対峙性が感じ取れます。
一番好きだったのはこの壁面で、いつもは色を入れず、バストショットの多い川口さんが金と赤を入れた横たわった女性の作品で、その下に普段赤を多用する丁子さんのモノトーンの作品が二枚並ぶという構成が新鮮だし、緊張感と混然感のある展示となっていました。
ギャラリーの下は甘味処
訪問したのが東京が猛暑日となった8/29だったので、展示を拝見したあとはギャラリーの1階にある和カフェにお邪魔しました。日曜日だったので、日本茶を使ったカフェの宇治園しか開いていなかったのですが、冷たい煎茶と抹茶モンブランが美味しかったです。
どのメニューもこだわりの抹茶をふんだんに使ってあります。抹茶のかき氷も美味しそうでした。
mini個展×Beniko Choji 3rd collection
もう一つの個展は8/7~8/9の3日間だけ開催されていた、「mini個展&Beniko Choji展示会」丁子さんの絵や、写真とのコラボ作品、アパレル作品などが混然と展示されていて、丁子さんの活動の広さを知ることが出来ました。
浴衣でお邪魔
最近、丁子さんの展示に行くときには異性装でお邪魔することが多くて、川口さんとの二人展も浴衣でお邪魔したのですが、この日も浴衣でお邪魔しました。丁子さんと2ショットを撮らせていただいたので、公開しちゃいます。
小林舞香個展 未知の幻想郷、ハワイ
最後は小林舞香さんが渋谷のマルイで展示していた個展「未知の幻想郷、ハワイ」です。小林舞香さんは最近は山形県の蔵王の麓で活動されているので、在廊はされていませんでしたが、この個展はすべての絵の中で小林さんが描かれているので、小林さんがアバターになっているような感じもしました。8/1~8/29のロングラン展示でした。
いつもの小林さんは細かいところまで0.1mm単位の細かい筆致で細部の細部まで描き込まれている感じがするのですが、今回の展示は細部の筆致はそこまで細かくありません。それでも海の水の表情はリアルで自然で、そのまま水の動きや透明度が感じられるような絵になっていました。絵の中の小林さんもハワイの景色を楽しんでいらっしゃるのが微笑ましく、新しい画風を感じられました。
この展示も浴衣で
この展示も浴衣でお邪魔していました。夏らしい展示は夏らしい装いで行くとより楽しめるような気がします。
その他の展示レポ