セルフポートレイト写真家のろまんさんが板橋のカフェ百日紅で個展を行っていました
哀恋物語
タイトルは哀恋物語といい、ろまんさんが愛する人といろいろな形ですれ違い叶わぬ恋になるという、ちょっと悲しい物語です。お相手は骸骨人形がつとめています。
叶わない結婚式
病弱で、早逝した彼と、挙げることのできなかった結婚式を実現するために、ウエディングドレスを身に纏い、彼氏の亡骸と結婚式を挙げるストーリーが展開されています。可憐でいながら憂いに満ちたろまんさんの表情がストーリーを盛り上げています。
非恋館
彼と行くはずだった旅行のプランを、一人で辿ってゆくというストーリーです。ドールハウスの人形とろまんさんとの対比が、非現実感を醸し出していて、不思議な感覚を覚えます。このスタジオは他の写真家も使っている有名なところなのですが、撮る人によってかなり見え方が変わって面白かったです。
音信不通彼氏
いくらLineしても「忙しいから」と取り合わずに会ってくれない彼氏。でも実は彼氏は忙しいと言いながら彼女以外の人と遊んでいたという設定。ろまんさんの気を揉む表情が良かったです。Lineのスクリーンキャプチャも作品になっているのですが、これは実際にそれらしい時間間隔をおいて送信を行っているそうで、かなり手が込んできます。
仕事鬱彼氏
彼女が心配するからとブラック企業で毎日深夜まで働いていることを隠していた彼氏ですが、ついに仕事のストレスに耐えきれず、仕事場で自殺してしまいます。彼女は連絡が取れなくなった彼が心配になり仕事場に行ったところ、変わり果てた彼氏を発見してしまったというストーリーです。僕も会社でパワハラを受けて、見せしめで会社で自殺しようと思ったことはあるので、すごく身につまされました。彼女の場合は、死んでしまった彼氏にさらに寄り添っていくという純愛話も続いています。
二人だけの病室
こちらも病弱な彼氏が彼女を残して早逝してしまうという話。セーラー服姿のろまんさんのひたむきな表情にぐっときます。
ろまんさんの個展は、板橋のカフェ百日紅で9月30日までの開催ですので、もうすぐ終わってしまいますが、また展示はしてくれると思いますし、写真集はオンラインでも販売していますので、ぜひこちらも見てください。
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