原宿のGUM表参道で開催中の丁子紅子さんの個展「はなことば」を拝見してきました。
最近、丁子さんは美女画のほか、花の絵もよく描かれています。今回のコンセプトの「はなことば」では、花の絵とその花の花言葉を題材にした美女画を対にした展示を行っています。
外光がふんだんに入る明るいギャラリーだったため、写真に外光が反射してしまっていて残念な感じになってしまいましたが、例えばこの写真の右側の下には寒芍薬が描かれていて、その上の美女は寒芍薬の花言葉である「清らかに」という題名になっているという具合です。
題字は丁子紅子さんの妹さんが書かれているとのこと、柔らかい字が雰囲気を盛り立てています。
丁子さんには珍しい黒バックの絵も何点か展示されていました。なぜか白バックの絵よりもより柔らかな印象を受けました。
そのようなコンセプトですので、花の絵と美女画がほぼ同じ点数展示されています。花の絵も岩絵の具で描かれていますので、近くで見ると、きらきらと絵の具が光っています。また、角度を変えてみると、光り方が変わりますので、いつまで見ていても見飽きることがありません。
こちらが今回の個展のメインになると思われる大作です。題名も白バックのほうが「はなことば」黒バックのほうが「ゆめことば」となっています。この「ゆめことば」が今回一番印象に残った作品でした。
曼珠沙華と雛芥子、花言葉は「またあえる日を」と「慰め」です。慰めのモデルは前回の二人展で展示されていた渋谷圭琳さんなのでしょうか。柔らかな表情が印象的な方でした。
ちょうど西日が差し込む時間帯だったのですが、直射日光に当たると、岩絵の具がことさらきらきらと輝いていました。
今回初めての試みなのでしょうか、丁子さんの作品をプリントしたTシャツやシャツが展示されていました。これは後日通販されるそうで、個展会場でも予約を受け付けているそうです。スタッフの方と丁子さんが着ていらっしゃって、とてもお似合いでした。
個展は9月10日までと残り日数が少ないですが、丁子さんのブログに載っている個展の告知をリンクしておきます。
場所は、表参道駅B2出口から徒歩3分ほどです。
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