銀座モダンアートが奥野ビルの画廊を閉じてから、なかなか絵を見に行く機会がなかったのですが、久しぶりに浅草でやっていた小林舞香さんの個展を見に行きました。
小林舞香個展 「解放」
場所は国際通りのROXのすぐ近く。最寄駅はTXの浅草駅となります。
階段を2階にに登ると、舞香さんの絵が迎えてくれます。
入り口のカウンターで記帳をすると、絵の解説を書いた紙を渡してくれます。
右側の金木犀という作品は、巽徳子さんと楢木和也さんのダンスデュオのコラボレーションとして、笹川美和の金木犀という歌詞をモチーフにして、一気に描いたものだそうです。左のAnimaという作品も官能的な作品です。どの絵も大判の原画なので見ごたえ十分。2008年ごろの初期の作品と2018年の最近の作品の両方が展示されてました。
右は2015年作成の「Iris」という作品、惑星や虹が描きこまれると、舞香さんの絵らしい感じがします。左は同じく2015年の変わらない子供たち。右側の世界、左側の世界、真ん中の色彩が無い世界。三つの世界を渡り歩く子供たち。色彩が無いのは自分なのか廻りなのかと言う事を考えさせられる作品です。
花魁#1、花魁#2
最近描き始めたという和服の女性。匂い立つような色香があります。
祈り
ここから今回特にインプレッションを受けた作品を紹介します。こちらは「祈り」と題された作品。一途に神に祈る姿と表情に引き込まれます。青を基調としたトーンも祈りの荘厳さを表していると思います。
Kannon Bodhisattva
観音様をモチーフにした作品。この観音様、モデルになっている方がいるそうです。すごい美人ですね。そして、穏やかにほほ笑む表情に、見つめているだけで観音様に癒される気持ちになってきます。
帰る場所
左側の「帰る場所」が、今回一番インプレッションを受けた作品です。燃える様な夕日をバックに、足元から実体が薄れてゆく泣き顔の天使。天使はなぜ泣いているのか、天使はなぜ消えようとしているのか、そして天使が帰る場所はどこなのだろう。
僕自身が今、帰る場所がない状態であるだけに、心にまっすぐ突き刺さってくる作品となっていました。思わず少し泣いてしまいました。
東京浅草画廊 藝
東京浅草画廊 藝はROXの近く、並びにはアロマという昭和の香りが気持ちいい喫茶店や、富士ラーメンがあります。
舞香さんの個展は9日日曜日で終わりですが、浅草散歩のついでに画廊に寄るのも素敵ですよ。
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