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好きな作家さん10人紹介

今まではギャラリーの展示会毎に紹介ブログを書いていましたが、今回は贔屓にしている作家さんを一気にご紹介したいと思います。ギャラリー周りを始めた最初が銀座モダンアートさんだった影響もあって、圧倒的に女流作家さんの紹介になります。

 

 

丁子紅子さん 

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トップバッターは丁子紅子さん。出会ったのも一番最初の頃で、既に4-5年のお付き合いになります。当初は非常にシャープな線とクールな目元が印象的な美女画でしたが、最近は柔らかな落ち着いた表情が多くなりました。メガネやアパレルとのコラボ企画、日本酒のラベルや文庫の装画など、ジャンルを越えた企画も多く手掛けています。今は東京都美術館と清アートスペースで展示が行われています。在廊中にお目にかかることができると、絵のイメージとがらっと異なる人懐っこい人柄に惹かれるとおもいます。

横田紗礼さん

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横田紗礼さんは蛍光色を大胆に使ったポップなイラストが魅力的な作家さんです。一枚の絵におもちゃ箱をひっくり返したように詰め込みまくった絵柄が印象的で、またその詰め込まれたアイテム一個一個に洒落が効いているのが素敵です。

 

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そして、絵のそこここに散りばめられたフェチ感がとても波長が合います。例えば、女の子がさり気なく首輪をしていたり、太腿やお腹や二の腕のプニッとした感じの描写に力が入っていたりとか、そんなところが大好きです。横田さんも現在展示が行われています。

 細川成美さん

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細川さんもかなり前から追いかけていた作家さんです。平面的な顔の描写と大きく潤んだ目、真っ赤な紅をさした小さめの口と少女漫画の画風になりそうなものが、そうならないところに独自性があります。

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こちらは最近手掛けているデジタル画ですが、絵柄としてはガッツリとメイクして男に媚びない凛とした女性を描いています。僕としてはちょっと甘酸っぱい感じのする今までの画風より、こんな涼やかな感じのする絵のほうが好きです。実際に絵を購入する世の一般のおじさんにはもっと男に対して色気を感じさせる絵のほうが良いらしいですが、僕の好みはこっちなので、最近の変化が嬉しいです。

細川成美さんは今週土曜までですが銀座奥野ビルで展示をしています。最近の成美さんの絵を堪能できます。

むらまつちひろさん

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むらまつさんは細い線と淡いトーンが持ち味の方で、ほんわかとした優しい雰囲気に癒やされると思います。トーンが淡いゆえに写真にしてしまうと殊更薄い印象になってしまうのですが、原画を見ると、力強さも伝わってきます。目の位置を低めに描くので、童顔に見える事が多く、少女感が強いです。守ってあげたくなる少女をイメージします。むらまつさんも細川さんと同じ展示に出ていますので、今週は両方の原画に会うことが出来ます。

吉森百子さん 

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吉森さんは昔は違う名前で出ていて、その頃はデジタルメインでイラストチックな画風でした。それはそれで好きだったんだけど、アナログに進出してからは妖艶な眼差しに特徴のある絵を描くようになりました。このチャイナドレスの子なんかむちゃくちゃ色っぽいです。 

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更に最近は髪の毛に金や銀を多用するようになってきました。金や銀を使うと、見る角度と証明の位置によって光の反射の仕方が変わるので、一枚の絵が色々な表情を見せるようになります。アナログならでは、原画ならではの楽しみ方を教えてくれます。

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髙久梓さん 

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髙久梓さんさんは繊細な細い線と淡い色で描く儚げな美少女が素敵な作家さんです。

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手を触れようとすると、手が絵の中を突き抜けてしまって捉えることが出来ないような、そんな浮遊感と存在を感じられないような透明感が素敵です。

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草野水樹さん

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草野水樹さんは、なぜか展示会でお会いすることが多く、仲良くさせていただいています。仕事をしながら絵を描いて、バレーもやっている、アクティブで多才な方です。鏡の中アリスの世界が好きで良くモチーフにされています。また猫を飼いだしてから、動物コラボが多くなったような気がします。

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粉川江里子さん

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粉川さんの絵は細部を見ると大胆な省略が施されているのだけど、遠目に見るとすごく緻密に描かれているように見えるのが不思議です。ちょっと色あせたような色彩も独特なのですが、これは彼女が見ている世界(目に疾患があって、通常の見え方はしないのだそうです)を見せてもらっているのかもしれません。
最近は、特に日本の行く末を心配していらっしゃるツイートが多くなっています。心がピュアなのだと思います。色々と教えてもらっています。

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中島華映さん

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中島華映さんは最近人外(鬼とか妖精とか)を描くことが多いのですが、そういう子もみんな可愛いのが華映さんらしいと思います。この写真の絵も頭の上に指を立てているのは鬼の角を表現しています。鬼はここ数ヶ月大流行ですが、これからどうなってゆくのでしょう。

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北本晶子さん

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北本晶子さんはメゾティント(凹版版画の画法)と水彩の2つの世界を持っています。どちらもちょっと毒の入った感じが素敵です。巨大なタコが触手のようにまとわりついていたりしている絵が多いです。

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水彩では、周辺に白いところが広く取ってある構図が特徴です。余白に余韻をもたせる効果が出ているように思います。ツイッターには通勤途上で撮ったちょっとしたスナップを載せていますが、それも結構いい味を出しています。

以上 10人の作家さんを駆け足で紹介しましたが、男性の作家にも素敵な方がたくさんいますし、今回紹介しきれなかった作家さんもたくさんいます。

コロナで在宅勤務になり、なかなかギャラリーに行きにくくなってしまっていますが、これからも時々原画を見て心の洗濯をしたいと思います。