宮本香那さんが曳舟のギャラリーで個展を開いていたので見ていってきました。
宮本香那 個展 『世界にふたりだけ』
宮本香那さん
北海道出身/東京都在住/画家、2011年頃に札幌で作家活動を開始し、現在は都内を中心に活動。「カラフルな地獄をつくりたい」
2015年3月までキノ子という名前で活動
かわいくてちょっぴり毒のあるものをテーマに作品の制作をしている。
(Initial Gallery)
もうキャリア10年の作家さんなんですね。そういえば以前の活動名キノ子の名前で拝見したことが有ったような気がします。
Garally hydrangea
今回の個展は墨田区の曳舟にあるGarally hydrangeaです。曳舟駅から住宅街の中に入ってゆき、お惣菜屋さんやおせんべい屋さんが並ぶ街の中にある、おしゃれなギャラリーでした。
『世界にふたりだけ』
宮本香那の絵はおそらく小学生高学年らしいローティーンの女の子が淡いパステルトーンで描かれています。二人の女の子の片方が縄跳びでグローブジャングルにくくりつけられていたり、大好きですと延々と綴られた便箋のとなりに片刃カミソリが山積みになっていたり、この頃の女の子がみんな通ったであろう危うい冒険が描かれています。
お医者さんごっこのような遊びもやられる方の女の子は目隠しをされていたりして、秘め事感が強く出ています。僕は男性なので、そんなに思春期の女の子の生態はわかりませんが、小学校高学年のときには、女の子が主導してこっくりさんをやったりしていました。だいたい女の子の好きな男子の名前を出したりしていて、自分がやらされるときに意中の女の子の好きな男子の名前を出すときは、薄目を開けて、自分の名前になるように微妙に力をかけたりしました。そんな時に限って相手の女の子は抗って違う名前を出そうとしていたりするとショックでした。
少作品は周囲の設定が無いので詳細なストーリーはありませんが、ウサギの耳がついたりんごを食べさせられている女の子は、手を後ろ手に縛られているのではないかという妄想を抱いてしまいました。
個展は終わってしまいましたが、宮本さんの作品は古い作品が中心になりますがPixcivで見ることも出来ます
これからも活躍していく作家さんですので、引き続きフォローしてゆきたいと思います。
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