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銀座モダンアート 闇黒耽美展III

銀座モダンアートでは今週は少し志向を変えて、ダークサイドを表現する闇黒耽美展が開催されています。

闇黒耽美展

 

闇黒耽美展III 

自己に内在する暗く蠢く心の闇。自らの美意識に忠実に描かれ吐露される闇が昇華されたART。
作家が持つ心の闇を素直にぶつけた美の競演。暗く美しい作品の数々・・。
暗黒少女展、幻想退廃症候群展を経た今、2018年闇黒耽美Ⅲ静かに開幕します!

 (銀座モダンアート公式HPより)

と銘打たれた展示。いつも美少女画を展示する作家さんも陰りのある表情や、闇の世界を覗かせる画を展示しています。

その中でも、目を惹いた作家さんの作品を紹介します。

川瀬椿生さん

川瀬椿生

川瀬さんは光の面を表現したカノンちゃんと闇の面を表現したアリアちゃんを対で展示して、アリアちゃんが闇を見つめる表情をより引き出すような構成にしていました。カノンちゃんは「可愛いは希望」と言い、アリアちゃんは「可愛いは嫉妬」と言います。でも、普通の女の子にとって可愛いは嫉妬なのではないでしょうか。自分の可愛さをそのまま受け入れることの出来る素直な少女はそんなにはいないような気がします。

夜弌さん

夜弌

夜弌さんは以前から妖怪の画を描いている方なので、今回のテーマは彼女にピッタリ合っている感じです。実は彼女は前週のArtists' Cafeにも出展していて、その時に在廊した際にお会いすることが出来ました。その時に色々話した時に、今週の展示が合いそうだという話をすると、展示予定である旨を聞いたので、楽しみにしていました。ろくろっ首や百目鬼など、伝統的な妖怪画を展示しています。

吉森百子さん

吉森百子

吉森百子さんは闇黒というより耽美な雰囲気を前面に出した感じ。特に上の二人の女性は向き合っている画からは、この二人がただならぬ関係であることを感じさせます。最近の百子さんは色気のある視線を描きますので、こういった耽美な関係を感じさせるような画も素敵です。

吉岡愛花さん

吉岡愛花


吉岡愛花さんが画廊の集合展に絵の展示をするのは久しぶりだと思います。彼女の独特な世界観はここでも健在です。首が胴体から離れていたり、足が欠損したりしていても、なぜか優しさを感じさせる絵。今回は特に女性の表情が柔らかく、優しい表情になっているような気がします。

これからの展示の予告

銀座モダンアートでも頻繁に展示している、吉森百子さん、中島華映さん、川瀬椿生さんの3人が4月にモダンアートの隣りにあるギャラリーカノンで3人展を行うそうです。こちらも楽しみです。

 そして、2月前半に銀座モダンアートで個展行って、レポートを書かせていただいた横田紗礼さんは成城学園にあるギャラリー・アート・アクトで3月12日から再び個展を行います。

こちらも楽しみですね。