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銀座モダンアート 妄想装画展III

銀座モダンアートで開催していた妄想装画展III。画家が自分の好きな本の装画を勝手に作るという面白い企画です。今回で三回目となります。 

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妄想装画展III 

 

 

 今回はその参加者の多さが前回2回を大きく凌駕しています。ここに上がっている作家さんを数えると22人。そして2点3点出している方が多いので、作品総数は40点を超えています。 

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とてもではないですが全点紹介はできないので、目についた方の作品を作家さんのツイートと共に紹介してゆきましょう。

草野水樹さん

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草野さんは訪問したときに在廊されていて、少しお話を伺うことが出来ました。七体の人形と少女という構成が素直に描かれていました。キツネやペンギンの毛の感じが面白かったです。ペンギンは原画で見るとベルベットのような質感があります。少女の髪の毛も1本づつ丁寧に描き込まれています。

織部梓さん 

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織部さんは3作出し。いつもは織部さんは上2作のようなピンクベースの淡い色彩で描かれているので、銀河鉄道の夜の絵はツイートを見るまで、織部さんの作品だと思いませんでした。でも、ジョバンニとカンパネルラをこういう感じで描くのは珍しいなと印象に残りました。

イシハマサキさん 

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この方は初めて拝見する作家さんでしたが、視線の描き方が印象に残りました。他の作品も見てみたいです。

吉田ユミさん

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吉田ユミさんはデジタル画ですが、魚の質感がすごかったです。背景が黒で、デジタルの精緻な描写だと浮き上がった感じになります。これはデジタルといえども原画でないと実感できない感覚です。。

綾坂璃緒さん

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 大人っぽい少女の描写がいつも素敵な綾坂璃緒さん。今回はサガンの悲しみよこんにちはと山田詠美の放課後の音符という大人っぽい題材を選んでいて、絵とマッチングが取れていて自然な感じがしました。

ろまんさん

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 唯一写真で参加のろまんさん。でも、構図によるのかすごく自然に周りの絵画ベースの装画に溶け込んでいました。毒りんごを食べる直前の白雪姫、清楚な中に影のある感じが素敵です。

森田祐介さん

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森田さんはいつものように計算されつくされた構図。装画になった作品の文字と絵が絶妙なマッチングを見せています。これはもう妄想装画ではなく装画作品です。

むらまつちひろさん

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むらまつちひろさんは珍しく影の濃い薄幸な少女をイメージさせると思ったら、題材が愛と死をみつめてだそうです。確かに自らの死を意識した少女はこんな表情になるのかもしれません。

ゆとさん 

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この方も初めて見る作家さん。ポップな画風や装画へのトリミングの仕方が新鮮でした。 

黎嘉さん

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 会場内でもひときわ目立っていた精緻なデジタル画をベースにしていた黎嘉さん。彼女も在廊されていて、お話することが出来ました。グリム童話のりんごの位置を帯と装画で微妙にずらしていたりして、芸の細かさが流石だと思いました。原画の細かさは、写真にするとよく分かりませんが、ほんとに細かいところまで描き込まれています。

米山真理子さん

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 米山真理子さんはこの単色で描かれたブレーメンの音楽隊が目を惹きました。シンプルなのにしっかりとした構成で、かつタイトルのの文字と調和が取れている、装画になって完成するところは流石だと思いました。

過去のギャラリーレポ 

travel-takechan.hatenablog.com

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