丁子紅子さんが西武池袋本店のギャラリーで個展を開きました。
期間は1月27日(水)から2月2日(火)までなので、これを見ている方は展示が終わってしまっているかもしれません。もし2月2日前に見ている方で池袋に行く時間がある方はぜひ足をお運びください。
ギャラリーのある6階は、グッチ、プラダ、シャネル、ディオール、カルティエ、ミキモトなどが並ぶエリアで、ギャラリーに着く前に非日常感を味わえます。
溶け合う時
今回の個展では、赤い衣装と青い衣装の絵が対になるように並んでいました。ギャラリー自体、今まで展示を行っていたギャラリーより一回り大きく、ゆったりと展示が行われていたので、点数は過去最大級に多いのですが、落ち着きがあります。
丁子紅子さん
ギャラリーの中に略歴が掲示されていますが、2013年に女子美術大学の日本画専攻を卒業されています。卒業後すぐに現代童画展で賞を受賞されていますね。僕が拝見しているのは2016年頃からです。
丁子紅子さんの作風はブレることなく、切れ長の目と色白の肌真っ赤な口紅とストレートな黒髪がセットになっているのですが、去年辺りから表情がすごく優しくなってきているように思います。
特に今回はモデルさんが童顔の方だったそうで、目が顔のほぼ中心線にあるといういわゆる「赤ちゃん顔」となっているため、殊更に少女感がありました。視線も穏やかというよりちょっと茶目っ気のある感じに見えます。
最近はいろいろなモデルさんを使っていらっしゃるようで、ボブヘアの方、ロングヘアーの方、ベリーショートの方がいて、バラエティ豊かです。基本的に全部丁子紅子さんの描く女性なのですが、丁子紅子さん流にデフォルメされていながらモデルさんのテイストはちゃんと出ているところが面白いです。以前よく描かれていたモデルさんの絵もあるそうです。多分これだろうな、、、というのは分かりましたが、確証はありません。
今回は絵のサイズも様々で、こんな卓上サイズの絵も展示されていました。また、花や月などの人物画でない絵も多数展示されていて、バラエテイ豊かです。
この蝶々の絵なんかほぼ単色で凄くシンプルですが趣がありました。
丁子紅子さんの絵は基本的に白バックが多いのですが、黒バックの絵もあって、コントラストが新鮮です。月の絵も赤と青が対比になっていました。
今回はご本人が在廊している時に訪問することが出来たので、色々とお話することが出来ました。とても人懐っこい笑顔で話しかけてくれるので、いつもお邪魔かと思いつつ、話がはずんでしまいます。
これからのご活躍がますます期待できる内容の濃い展示でした。
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