先日、出張に行ってきたのですが、諸般の事情で、荷物がビジネスバック一個だけという身軽な状態だったので、以前から興味のあった「成田空港裏」をちょっと探検してみました。
成田空港から東成田駅
この時使った航空会社は全日空だったので、第一ターミナルに到着します。東成田駅へのアクセスは、第二ターミナルから歩くか、ターミナル間連絡バスを使うことになります。
今回は、成田空港駅から空港第二ターミナル駅まで、一度京成に乗りましたが、バス移動なら無料で移動できます。
http://www.narita-airport.jp/jp/access/shuttlebus/index.html
(ターミナル間連絡バス案内)
http://www.narita-airport.jp/jp/access/terminal/bus_hn.html
(東成田駅バス停位置)
空港第二ターミナル駅から東成田駅への地下道
空港第二ターミナル駅から東成田駅への通路は非常に「探検」感がありますので、行く場合は片道でも使ってみることをお勧めします。入り口は空港第二ターミナル駅の出口改札の向かい側にひっそりとあります。
ひたすら無人の地下道が続きます。時々空港関係者とスレ違いますが、旅行者とすれ違うことはまずありません。この地下道は500mあるのですが、東成田駅に着くまでにすれ違った人は空港関係者ばかり3人でした。
でも監視カメラが全域を睨んでいますから、無人だと言ってもイタズラをしちゃ駄目ですよ。
東成田駅
タイムトンネルのような地下道を抜けると、廃墟感満載の東成田駅に到着します。
施設のスケールがやたらとデカイのは、この駅は以前、成田空港の玄関口である「成田空港駅」として運用されていたからです。
駅を出てみると、周り中空港施設境界のフェンスで囲まれており、一般市民が行ける場所はターミナル間連絡のバスのりばしかありません。この駅の利用者は基本的に空港施設勤務者となります。
では、駅に戻って、電車に乗りましょう。
Pasumo対応の自動改札機がありますが、これは京成線で成田に向かう人用で、これから乗る芝山鉄道線は切符を買わないと乗れません。運賃は片道200円です。
人気のないホームに降りてゆきます。
東成田駅ホーム
運用されている東成田駅ホームは1面2線なのですが、成田空港は2面4線で運用されていましたので、隣に使用されていないホームがあります。隣のホームは駅名標も「なりたくうこう」のままになっています。フォントもなんとなく昭和テイストに感じます。
ベンチの広告も25年前のままのようです。時代を感じますね。
廃墟のような駅ですが、電車は1時間に2本程度走っています。成田スカイアクセスの特急もそれぐらいしか走っていませんので、意外と本数が多いなという印象を受けます。でもここで30分待つのは厳しそうですね。
電車は4両編成か6両編成
ホームは長大ですが、電車は4両編成か6両編成です。ホームの真ん中にちょこんと停車します。
トンネルを抜けると南部貨物ターミナル裏
少し走ると、南部貨物ターミナルの隣から地上に出ます。
その隣は、貨物空港会社のハンガーがあります。NCAは未だにジャンボ機を保有していますので、ジャンボを間近で見ることが出来ます。
すぐ終点
2-3分で終点の芝山千代田駅に到着します。芝山鉄道は全長2.2kmで日本一短い鉄道です。
到着した電車は直ぐに成田行になって折り返してゆきます。
芝山千代田駅の駅前の状況
駅自体は立派ですし、駅前広場も広々としているのですが、とにかく何もありません。
バスも4系統入っていますが1系統以外は一日数本レベル。路線維持が目的じゃないかと思われる本数しか走っていません。
駅の少し先に行くと、高架橋が唐突に途切れています。計画としてはこの先の延長の計画も有るのですが、作る気配は全くありません。
成田空港が出来る前ののどかな景色
成田空港は出来る前はこんなだったろうというのどかな田園風景が広がります。ただ、ここらへんの農家も成田闘争で色々とあったのだろうとは思います。
このバスだけは結構走っている
この空港シャトルバスだけは結構走っていて
1時間に1本程度コンスタントに走っているようです。結局空港関係の仕事が多くなってしまったのかもしれませんね。
売りは「日本一短い芝山鉄道」
芝山鉄道としては日本一短い路線を全面に押し出してアピールしています。駅前には顔出しパネルがありますし。
駅事務所で声をかけると、日本一短い芝山鉄道と書かれた乗車照明絵葉書がもらえます。
帰りの電車はガラガラ
帰りの電車がやってきました。
貨物機やLCC機の脇をすり抜けて走るとやがて東成田に戻ってきます。
このあと、直接京成成田まで戻りました。帰りの電車は6両編成、先頭2両は完全に無人でした。