南足柄市の夕日の滝で滝行をした後、相模地区の酒蔵めぐりをしました。
滝行記事の方はこちらに書いてます。
中澤酒造
中澤酒造は、小田急線の新松田駅、またはJR御殿場線の松田駅から徒歩5分ぐらいの場所にある蔵元です。道を挟んで、仕込蔵と倉庫、販売所に分かれています。こちらは仕込蔵の敷地の入口。時代を感じさせる建物が良いですね。創業は文政8年で小田原藩のお抱えで小田原城にお酒を届けていたそうです。その時に藩からもらった名前が松美酉と言うことです。
販売所
販売所も蔵造りで入り口には杉玉が下げられています。
店内
中に入ると各種お酒やここの名物である酒ケーキなどが販売されています。
酒米
酒米のサンプルや精米歩合を変えたサンプルが展示してありました。精米歩合35%まで行くと本当にお米の一粒が小さくなるのが分かります。
試飲
酒蔵の試飲ですので、基本的には販売前提で、買おうとしているお酒の2-3種類を飲ませてくれる感じか、予め有料の試飲セットがある場合が多いと思うのですが、こちらではかなり太っ腹で、現在販売中のお酒は片っ端から飲ませてくれる感じです。この日も特別純米酒、吟醸酒、大吟醸酒、生酒など5種類のお酒を飲ませて頂きました。
このクラスの小規模な酒蔵は流行りの純米酒に流れていく中、中澤酒造はあえてアルコール添加で味を整えるスタイルをとっています。アルコール添加と言っても、マスプロのお酒のように、水で薄めたものをアルコール・糖分添加で水増ししたものではありませんので、味は端正で重厚。料理に合わせた普段飲みで本領を発揮するスタイルです。
この蔵のもう一つのこだわりは足柄産のお米へのこだわりです。酒米は殆ど足柄地区から調達しており、自分の田んぼも持っているのだとか。そして、足柄産の酒米が足りなくなったので、足柄産の食用米であるキヌヒカリで仕込んだお酒まであります。
また、季節に合わせて、お酒のブランドが変わってゆくのも、小規模酒蔵に共通のスタイルかもしれません。訪れる季節によって、少しづつ違った味のお酒に出会うことが出来ます。
この日に飲んだお酒は、年末から年始にかけて仕込まれたものでした。どのお酒も雑味がなく、たくさん飲んでも悪酔いしないのではと思われるお酒でした。
中澤酒造では酒蔵見学も受け入れています。3日前までの要予約です。
駅前に販売店もあります
酒蔵も新松田の駅から徒歩5分ぐらいですが、もっと駅に近く、駅から1-2分のところに直営販売店があります。
泉橋酒造
もう一軒は海老名市にある泉橋酒造。小田急線・相鉄線の海老名駅から歩くと25分ぐらい。JR相模線の海老名駅からだと徒歩20分ぐらいです。
日曜祝日は閉館しています
営業案内は杉玉の下に書いてありました。日曜祝日が閉館なので、ゴールデンウィーク中は5月1日と2日のみの営業となっています。
水にこだわり
泉橋酒造は仕込み水に特徴があります。硬度が130-140mg/Lという事で、日本の水ではトップクラスの硬さです。硬水で仕込むと辛口の酒になるとのことです。今まで飲んだお酒では、南魚沼の青木酒造が作る鶴齢がやはり水由来の辛口という印象があります。泉橋酒造さんでも仕込み水を飲ませてもらいましたが、青木酒造の仕込み水と同じ系統を感じました。
試飲販売所
販売所は敷地入り口にあります。各種のお酒の販売と、グッズやお醤油も販売していました。
泉橋酒造のトレードマークはとんぼのラベルですが、これらは生酛造りのお酒になっています。今回中澤酒造で生酒を買ってしまったため、こちらでは火入れしてあるいづみ橋というお酒を購入させて頂きました。青ラベルと白ラベルの両方を試飲させて頂きました。
青ラベルが辛口、白ラベルが甘口ということでしたが、白ラベルの甘口でも仕込み水の作用なのか、かなり辛口の仕上がりとなっていて、香りが高いお酒になっています。青ラベルは更に辛口でキリッとしたお酒でした。辛口好きにはたまらないと思います。
泉澤酒造のお酒では、微発泡のとんぼスパークリングというお酒もあります。食前酒にお薦めです。多少甘口なので、女性好みでしょうか。
泉橋酒造では酒蔵見学ツアーもやっていて、一人から参加できるそうです。14:00スタートなので、滝行とのはしごは難しそうですが、一度参加したいです。
過去のお散歩記事
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今週のお題「ゴールデンウィーク2018」