銀座奥野ビル6階、ギャラリーカノンで開催されている、吉森百子さん、中島華映さん、川瀬椿生さんによる三人展、NEXT RISE PART.2「~結~」と銀座モダンアートで開催されている三谷拓也さんの個展あそびのくにを見てきました。
八重桜
有楽町からギャラリーに行く道は一本北側の首都高速沿いの道を歩くと、八重桜並木になっています。散り始めてはいますが、まだ満開の桜が楽しめます。
奥野ビル
いつものことですが、この手動ドアのエレベーターに乗ると、画廊という非日常空間に入ってゆく感じが高まります。
NEXT RISE PART.2「~結~」
最初はギャラリーカノンで開催されているNEXT RISE PART.2「~結~」を見に行きました。吉森百子さん、中島華映さん、川瀬椿生さんは三人共銀座モダンアートで頻繁に展示をしている若い女性の画家さんです。それぞれ雰囲気の異なる画風なので、一堂に会するとどのような雰囲気になるか楽しみでした。
入り口を含めて四面ある壁面のそれぞれ一面づつを三人で分け合い、入り口の壁面は作家紹介に使われていました。左から吉森百子さん、中島華映さん、川瀬椿生さんです。
吉森百子さん
吉森百子さんの絵は、アナログに変えてから、目の雰囲気がとにかく色っぽくなりました。ぽってりしたまぶたと唇が女性らしい柔らかい雰囲気を伝えてきます。ちょっとおっとりしているんだけど芯が強い女性を想起させます。
中島華映さん
中島華恵さんの女性は、クラス委員長的な、ちょっとツンとすました優等生のイメージです。でも、今回の展示ではちょっと背伸びして女らしさを主張したがっている雰囲気も感じられます。でも「みんな私のこと堅物だって言うけど、ちゃんと女らしい一面もあるんだからね」ってちょっと無理しちゃっている感じもして、感情のゆらぎが絵の現れている感じがしました。
川瀬椿生さん
川瀬椿生の絵は、すごく淡い色彩で描かれているので、スマホのカメラでは捉えきれないのですが、先の二人の絵に比べると、女性が匂い立っているような感じがします。女の子の表情や、衣装の選び方がおじさん好みです。分かっていらっしゃる。
本人がご在廊されていたので、「男性目線ですよね」と言った所、本人も自覚されているらしいです。
三谷拓也個展「あそびのくに」
お隣の銀座モダンアートでは、三谷拓也さんの個展「あそびのくに」が開催されていました。 三谷さんの絵は清楚から耽美まで、非常に表現の幅が広いことと、筆致が非常に繊細なことに特徴があります。
こちらの絵のような清楚な美少女画が基本である気がします
今回特に目を惹いたのは、髪の毛の描写の細かさでした。本当に一本づつの髪の毛が描き込まれています。髪の毛がリアルだと、絵全体がリアルになるような気がします。もちろん肌の自然さ、目の描写に魂が宿っている感じも流石でした。
更には裸体画に関しては、骨格と筋肉や脂肪の分布が解るような画。ちょっとふくよかな、肉付きの良い女性が女性らしさを強調しています。こういう身近な感じのする肉体はすごくリアルだし、惹きつけられます。
会期は両方の会場とも14日土曜日まで。開場時間は平日は13時から20時まで。土曜日は12時から17時までです。
過去のギャラリーレポ
travel-takechan.hatenablog.com
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