年末は銀座一丁目の柴田悦子画廊で開催されていた、銀座MOGAを見に行っていました。
銀座MOGA 2019
銀座MOGAは今まで銀座モダンアートで開催されていましたが、銀座モダンアートの閉廊に伴い、近所の画廊での開催に変わりました。今年は銀座一丁目の高速道路沿いになる柴田悦子画廊での開催です。プロデューサーは以前同様豊島さんです。この展示は参加している画家さんがとても多いのが特徴で、今年も赤崎りおのさん、板倉冴さん、沖綾乃さん、加藤弓絵さん、白石愛理沙さん、高久梓さん、竹田涼乃さん、寺野葉さん、中島華映さん、袴田真子さん、むらまつちひろさん、山下千里さんと、12名もの作家さんを集めての開催となっています。
中島華映さん
中島さんの作品はエントランスから会場への通路に飾られていましたので、一番先に目に入る絵になりました。清アートスペースのこけら落とし展示に続いての指を角に見立てたかわいい鬼です。今度は一角鬼です。可愛い中にもちょっと魔性を秘めた表情と、中島さんの絵には珍しい青い瞳が鬼らしさを醸し出していますが、中島さんの描く女の子はやっぱり可愛いです。
沖綾乃さん・加藤弓枝さん
沖綾乃さんは最近盛んに活動されています。初台で開催されたKENZANにも出展していたので、絵は拝見しています。深みのある筆致が素敵です。加藤弓枝さんはたぶんはじめましてになります。冷たい瞳と血の気のない唇が生きていない人を描いているような感じがしました。
寺野葉さん
寺野葉さんの描く女性はとても柔らかな、優しそうな表情に見ている方が癒やされる感じです。画廊の絵は基本購入して家で飾ることになりますので、癒やされる表情は良いですね。家に帰ってきて絵に癒やされる生活をしてみたいです。
竹田涼乃さん、山下千里さん
竹田涼乃さんのセーラー服で横たわる女性は、腰のライン、太ももの張り、ちらっと見えるお腹など、なかなかセクシーな感じです。物憂げな表情も良いです。山下千里さんの作品は一転して生気がありませんが、タイトルがGhostなので、これは生身の少女ではないのでしょうね。
高久梓さん
高久さんの作品は、ポーズも着衣の感じも表情もとにかくセクシーの一言です。セクシーと言っても、劣情を刺激する感じではなくて、抱き締めたくなるような儚さを感じさせます。守ってあげたくなるような少女です。
むらまつちひろさん、赤崎りおのさん
むらまつさんの描く少女は最近とみに儚さを増しているように思います。手をのばすとその手が少女を突き抜けて行ってしまいそうな、幻影のようにも思える、実体感のなさが魅力になっています。
赤崎さんの描く少女は一転して、生活臭まで感じられるようなリアリティを感じさせます。実際に隣に佇んでいるような感じまでします。
この展示は既に終了していますが、モダンアートプロデュースの展示会は今年も次々と予定されています。機会があればぜひ原画に接してみてください。
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