すごく久しぶりにギャラリーにお邪魔してきました。横木安良夫&丁子紅子二人展です。
横木安良夫&丁子紅子二人展
久しぶりの奥野ビル
久しぶりの奥野ビルは、何も変わらずに佇んでいました。手動ドアのエレベーターに乗り込むと、今までの空白の時間が埋まってゆくような気がしました。
横木安良夫さんのポートレートとのコラボ
今回の作品は、まず横木安良夫さんのポートレートがあり、それを丁子紅子さんが絵画として書き上げるという形式をとっています。
きっかけは、丁子紅子さんが横木安良夫さんの写真展で山口小夜子さんの写真を見て、描いてみたいと言ったことがきっかけだそうです。完成されたポートレートにインスパイアされて画を描くとうのは結構珍しいことかもしれません。
モデルの渋谷圭琳さん
今回、メインのモデルになっている渋谷圭琳さんは、元々丁子紅子さんのモデルになっている方なのだそうです。横木安良夫さんと丁子紅子さんとでコラボ企画がスタートしてから、丁子紅子さんが渋谷圭琳さんを横木安良夫さんに紹介し、まず横木安良夫さんが渋谷圭琳さんを撮影し、出来上がったポートレートを基に丁子紅子さんが絵を描くというプロセスだったそうです。
横木安良夫さんが捉えた渋谷圭琳さんは、とてもピュアで透明感あふれる素朴な美少女で、ポートレートとしても非常に完成度の高いものです。丁子紅子さんは今まで渋谷圭琳さんを何度も描いたと思いますが、このように完成度の高い写真を基に絵を描くのは、いつものように写真を下絵として扱うのとはまた別のご苦労があったのではないかと思います。こうして並べてみると、同じ構図ですが、全く別の世界観が捉えられていて面白いと思いました。丁子紅子さんの画からは、少女が持つ内面の意志の強さや深い包容力をより強く感じました。
コラボのきっかけとなった山口小夜子さんの画も何枚か展示されていました。山口さんの表情からは、横木さん、丁子さんがいづれも感銘を受けたであろうことが想像できました。強さとたおやかさが同居している、とても素敵なお顔です。
オープニングパーティー
お邪魔したときは初日の夕方だったため、オープニングパーディーが開かれており、ワインやチーズが振る舞われていました。そして、素敵なブルースハープの演奏も披露されました。
素敵な音楽が流れる中、写真と画を見ていると、無音の空間で見るのとはまた違った感覚を覚えました。
横木安良夫&丁子紅子二人展は7月20日まで
横木安良夫&丁子紅子二人展は7月20日まで、銀座一丁目奥野ビル6階ギャルリーラーにて開催されています。19日までは12時から19時まで、最終日の20日は17時までです。
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