銀座奥野ビルの一兎庵と柴田悦子画廊で、美少年・美青年がテーマの集合展、美少年に会いたいと、美青年を一貫して描いていらっしゃる大山菜々子さんの個展寄る辺のないが開催されていました。
美少年に会いたい
美少年に会いたいは銀座一丁目の奥野ビル2階にある一兎庵で3月21日(土)まで開催されています。8人の作家さんがそれぞれの美少年を描いています。
高久梓さん
高久梓さんは2枚を展示しています。どちらも可愛い弟という感じで、初な純粋そうな瞳が素敵な少年です。見つめる先は僕はお姉さんだと思って見ていましたが、ツイートを見ていると、兄が弟を見ているような見立ての人もいるみたいです。中性的な表情の少年ですが、顔や体の骨格は男性のそれなので、性別不詳ではありません。ちゃんとした美少年です。高久さんのちょっとインモラルな香りのする絵は好きです。
細川成美さん
細川成美さんは初期の美しい男展から美少年を描いています。美少女画家の描く美少年はやはりちょっと中性的で、耽美な感じもするのですが、今回展示しているのはおかっぱ髪の美少年。一見するといつもの成美さんの描く美少女に見えるのですが、よく見ると顔の骨格や目の表情は紛れもない男でした。こんな美少年が実在していたらすごいなと思いました。リアルで会ってみたいですね。リアル美少女な男性といえば大島薫さんが有名ですが、この美少年は彼より美少女度は上です。でも男性です。
大山菜々子さん
大山菜々子さんは個展期間中にも関わらず、こちらにも展示されていました。ドローイングが一点と日本画が1点づつになっています。
こちらがDMに載っていた参加画家リストと会場の地図になっています。21日土曜が最終日ですがお時間がある方は足をお運びください。
大山菜々子個展 寄る辺のない
奥野ビルから銀座通りを挟んで歩いて5分ほどのところにある柴田悦子画廊で開催中の大山菜々子さんの個展「寄る辺のない」です。大山さんは一貫して美少年、美青年を描かれている画家さんです。個展会場には、たくさんの美少年、美青年が飾られています。
大山さんは、2018年東京藝術大学日本画専攻を卒業、現在日本画研究分野在学中となっています。現在、この個展の他、2つの展示に同時に出展しています。とても精力的に活動されている方です。
個展で出展されている作品は、浴衣姿やパジャマ姿でくつろぐ美青年が多かったです。ちょっと不健康そうな色白な青年が多いので、浴衣姿と相まって、昭和初期の作家に師事する書生さんという感じがします。
ポーズも寝転がる姿が多いためか、耽美な感じがします。
日本が作品のほか、ドローイングも展示されており、僕はメガネをかけた、頭の良さそうな青年の絵が気に入りました。昭和初期っぽい着物の男性も素敵ですが、今っぽい(と言ってもちょっと昭和っぽい感じもしますが)インテリ青年も素敵です。この題材は鉛筆画のほうがしっくりしました。
こちらも3月21日土曜日までの展示です。お時間がある方は足をお運びください。
その他ギャラリーレポ