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細川成美個展「私たちは、変わらずにいられないから。」

細川成美さんの個展、「私たちは、変わらずにいられないから。」を拝見してきました。

 

私たちは、変わらずにいられないから。

 

場所は最近モダンアートさんがよく利用されている六本木の山崎文庫。東京メトロの六本木駅を降りてすぐの場所にあります。Barなので、本来チャージが必要なのですが、今回の個展は入場無料となっており、閲覧だけでもOKです。もちろん、ドリンクを頼んで、絵に囲まれて飲み物を楽しむことも出来ます。

こちらは壁面をいっぱいに使った大判の作品です。他の作品と同じ、和紙にアクリル絵の具で描いた作品ですが、他の作品とちょっと違うタッチが魅力です。

こちらは細川成美さんらしい作品。一番左の絵は大人っぽい表情が評判で、初日で既に売約済みとなっていました。

右側の三人姉妹(?)の咲く本は、同じ衣装と髪型の中でも表情でそれぞれの個性が現れているところが興味深いです。

こちらはちょっと不思議な雰囲気の漂う美少女。髪の毛がとても細かく描かれています。細川さんは髪の毛を毛先から根本に向かって描くそうです。確か丁子紅子さんもそんな事を言っていたような気がしますので、珍しいことでは無いのでしょうか。

こちらも同じような衣装の少女3人が別々の表情を見せています。ちょっと魔性も感じられます。

細川さんが描く少女は、大きな目が顔の中心線近くについている構図が多く、バランス的には少女漫画なのですが、リアルな少女の表情を捉えている、絶妙なバランスが素敵です。モデルさんをつかっている絵も多いのですが、そういう絵はちゃんとモデルさんの表情が捉えられている点、決してイラストではなく、絵画になっているところは細川さんの魅力の一つです。

少女の仕草や表情がすごく自然です。パーツ一つづつを見るとかなりデフォルメされているのですが、全体としてみると、自然な雰囲気を醸し出しています。

そう、絵画から漂う、雰囲気がすごく自然なんです。これは、残念ながら写真だとうまく伝わらないところだと思います。やっぱり原画を見てほしいです。

細川さんの代名詞にもなっているセーラー服美少女。細川さんの描くセーラー服は、本来の濃紺ではなく、明るいブルーで描かれています。それが、色白の顔とよく似合っています。スカートの裏側やカラーの裏側、袖の裏側が赤く描かれていることも多いのですが、これは、そういう場所に視線を引きつけることによって、セーラー服の内側の少女の魅力に目が行くように仕組んであるのだそうです。薄い色のセーラー服にしても、赤い色の裏地にしても、セーラー服の内側にある少女そのものの魅力を存分に引き出すための仕掛けなのだそうです。

個展は9月7日まで開かれていますので、お時間があれば是非足をお運びください。

https://pbs.twimg.com/media/EC4wl_MVUAA4qcD?format=jpg&name=4096x4096

その他ギャラリーレポ 

www.art-and-walk.tokyo

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